「コーチングを学んだはずなのに、なんだか1on1がうまくいかない……」
そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?
理論は学んだけれど、実践ではうまく活かせていない。
職場での1on1に自信が持てない、手応えがない、そんな声を多く聞きます。
この記事では、自信が持てない伸び悩みゾーンから一歩抜け出すための事前準備と実践練習をご紹介します。
こんな方におすすめの記事です
- 1on1をしても「なんかうまくいかない」と感じている
- 部下との1on1に自信を持ちたい
- 1on1を良くする方法を知りたい

【この記事を書いた人】
つよぽん
専門ジャンル:人生、挑戦、教育
なぜ「部下との1on1がうまくいかない」と感じるのか?
「よし、学んだことを活かしてやってみよう」と1on1を何度も実践している。けれども、終わってみると「あれ?思ったほど話が深まらなかったな」「結局、アドバイスばかりになってしまったかも」と感じることはありませんか?
それは、スキルそのものよりも「事前準備」と「実践練習」が不足していることが原因かもしれません。どちらも見落とされがちですが、1on1の質を大きく左右する大切な要素です。
ここでは、なぜ成果が出づらく感じるのか、そしてなぜ準備と練習がカギになるのかを解説します。
受講や実践はしているのに、なぜ成果を実感できないのか?
コーチングの講座や研修に参加し、理論やスキルを学んだものの、実際の1on1では「うまく活かせていない」と感じるケースは多くあります。
その背景には、「知っている」と「できる」の間にある「実践の壁」が存在しています。スキルは習得したつもりでも、それを状況に応じて自然に発揮するには、繰り返しの経験と自分なりの工夫が必要です。
また、1on1という場では、コーチング以外にも「上下関係」「業務への期待」「感情のゆらぎ」など、多くの要素が影響します。ただ知識を身につけただけでは対応しきれず、「なんだか違う」「思ったようにいかない」と感じてしまうのです。
事前準備と実践練習が足りていないのかも

1on1の質を左右する要因として、意外と見過ごされがちなのが「準備」と「練習」の部分です。
例えば、1on1の前に自分なりのゴールや雰囲気をイメージできているかどうか。また、練習の際に時間や流れを意識して取り組んでいるかどうか。これらが不十分なまま実践に入ってしまうと、「なんとなく話しただけ」で終わってしまい、結果的に手応えを感じられません。
上達には、1on1の進め方やコーチング理論の勉強だけでなく、その「土台」を整える意識が欠かせません。これは特別な才能がなくても、誰にでも取り組めることです。
では、その具体的にどんな準備や練習が必要なのでしょうか?
良い1on1は、事前の準備から
「よし、今日は1on1だ!」
そう思った時、あなたはどんな準備をしていますか?実は、1on1の「質」を大きく左右するのは、この「事前準備」の部分です。
①自分なりの「良い1on1」のイメージを持つ
「これはいい1on1だったな」「話せてスッキリしたし、これから頑張ろう」と感じた1on1はどんな雰囲気でしたか?上司と部下のそれぞれの立場から、印象に残っている1on1を思い出してください。
相手の表情、話の深まり方、空気感。終わってからの仕事や生活など。
それらを言葉にしてみることで、自分にとっての「良い1on1」がイメージできます。
もしイメージが難しい場合は、「嫌な1on1」を想像してください。例えば、上司ばかり話している、こちらの意見を否定される、など。おそらく、あなたもこのような1on1を望んでいないと思います。
なんとなく行う1on1と、「こういう雰囲気をつくりたい」と思って行う1on1では、大きな差が生まれます。さらにその差は、相手にも確実に伝わります。
まずは、あなたがどんな1on1をしたいのか、イメージすることから始めましょう。
②時間の流れをデザインする

「あと5分しかないのに、まとまらない…」と感じた1on1はありませんか?よくある悩みが、「時間配分に失敗して焦る」「終盤に慌ててまとめようとして空回りする」というものです。
この対策として効果的なのが、タイマーの活用です。
小さなタイマーをテーブルに置いておくだけで、1on1中の安心感がグッと高まります。
残り時間を見えるようにすることで、余裕を持って対話に集中することができます。
私の場合は、小さな置き時計を自分だけが見える向きに置いています。相手に見せない理由は、時間を気にしないでテーマについて話してほしいからです。そのため、相手には残り時間が見えないように時計を置いて、時間を管理しています。
1on1の後半に焦らないためにも、時間を可視化する工夫をしてみましょう。
1on1の質を高める実践練習
「事前の準備を終えたし、1on1の場数はこなしているのに、思うような成果が出ない」
そんなときは、1on1の「質」を見直してみるのがおすすめです。ただ回数を重ねるだけでは、効果的なフィードバックや気づきが得られにくく、成長実感につながりにくいからです。
ここでは、1on1の質を高めてより満足してもらうために、取り組みやすい3つの練習方法をご紹介します。どれも特別な道具や場面を必要とせず、意識次第で取り入れられる方法ばかりです。
①時間を設定して練習してみる
あなたの職場での1on1は、どれくらいの時間で行なっていますか?
多くのコーチングでは、30〜60分のセッションを基本としています。しかし、職場での1on1でまとまった時間を確保することは難しいでしょう。だからこそ、30分や60分など、まとまった時間を明確に設定して練習してみましょう。
時間を決めて練習することで、「限られた時間でどう関係を築くか」という感覚が磨かれていきます。また、残り時間を余すことなく使う練習にもなります。さらに、本番と同じ条件で練習することで、場数以上の学びが得られます。
私は60分のコーチングで実践練習することがほとんどでしたが、30分のコーチングで練習も行いました。練習してわかった課題は、いつもより深い話まで聞けないことや、後半で焦ってしまうところです。繰り返し練習することで、30分のコーチングでも質を高めることができました。
②仲間とフィードバックをし合う
1on1やコーチング講座で出会った仲間に、「ちょっと練習相手になってくれる?」と声をかけてみませんか?
指摘をもらうのは、精神的にも負荷が大きい練習ですが、お互いにフィードバックし合うことも、質を高めるには効果的です。勉強している仲間ならではの、指摘がもらえるかもしれません。 また、録画やメモを取りながら、互いにフィードバックをし合うだけでも、大きな気づきがあります。
私の場合。コーチングの実践練習の大半を、コーチング仲間と行いました。友人にお願いするデメリットは、気を遣って指摘しにくいところです。しかし、コーチング仲間たちは、お互いのために良いところも改善点もハッキリと伝えてくれました。落ち込むこともありましたが、改善点が具体的に把握できたので、短期間でも上達することができました。
仲間と練習を重ねるうちに、自分ひとりでは気づかなかった癖や思わぬ強みが見つかることもあるでしょう。ここで一度、勇気を持って誰かと一緒に練習してみませんか?
③自分が1on1を受ける側に回ってみる
職場で、あなたが1on1を受ける機会はありますか?
なければ、ぜひ1on1を受ける機会を作ってください。実はこれも、かなりおすすめです。人にしてもらった1on1の中で「これ、いい問いだったな」「この沈黙、心地よかったな」と感じる瞬間があったはずです。
そうした体感が、自分の1on1に自然と反映できるようになっていきます。これを継続することで、良い1on1を「体で覚える」ことができます。
また、自分が話す立場の時は、相手の良さと改善点を探してみましょう。「自分だったら、こうするな」と考えることで、質を高めるトレーニングにもなります。さらに、あなたが抱えるモヤモヤを話す時間に活用することもできます。例えば、「良い1on1」について深めてみたり、1on1に対する心のブレーキを紐解くような話をしてみることも、コーチングの上達に繋がるかもしれません。
まとめ
コーチング1on1をもっと良くしたい。そう思ったとき、まず見直したいのは「事前の準備」と「練習の仕方」です。
- セッションの前に「こういう時間にしたい」と思い描くこと
- タイマーなどを使って、時間をデザインし、安心感をもつこと
- 練習を「ただ回数をこなす」ではなく、フィードバックや体感を通じて深めていくこと
こうした地道な取り組みが、確実に1on1の質を高めてくれます。また、実践以外の勉強法や1on1の心得などについては、他の記事で紹介しています。
まずは、小さな一歩から始めてみませんか。次の1on1の前に「今日はどんな対話をつくりたいか?」を、自分に問いかけてみてください。


